リオデジャネイロのオリンピック事前の数々の懸念を払拭し先日の閉会式で成功裡に終わりました。閉会式のセレモニーでは次の開催国日本、東京都への五輪旗のフラッグハンドオーバーセレモニーや東京紹介の画像とパフォーマンスが注目されました。東京とリオが地球の真反対に位置することで、土管を通じて安倍首相がマリオに扮して登場する斬新なアイデアには驚きました。あいにくの雨の中、みんな濡れながらの様子がテレビで伝わってきてちょっとお気の毒でしたが。それぞれが大役を担って場に臨み責任を果たされました。華やかなショーも最新のデジタル技術が駆使され見ている者を釘付けにしました。日本は史上最高41個のメダルを獲得し、いよいよ4年後の東京開催に向けて本格的な準備がスタートします。開催に向けて未だに多くの課題が突きつけられており、限られた時間のなかでの勝負が求められます。新都知事となった小池さんの手腕が試されます。いずれにせよ世界中の人の心に残る実り多いオリンピックにしたいものですね。4年後は遠いようでもうすぐです。時間の流れは瞬く間です。
さて、前回ご紹介した「トライ!想定質問50問」の出来はいかがでしたか?実際には組織ごと、あるいは業種や職種によって選考方法は異なりますが、一般的に面接で出される質問としては先日ご紹介した50問は基本問題です。全てに適切に回答できないといけません。自治体職員の方はこれとは違った質問になりますが、いずれの場合も自組織のことを十分に理解していることが求められます。出された答えに関連して掘り下げて聞かれることもあります。限られた時間の中での一本勝負となりますから、ちょっとした理解のずれ(質問の意図の取り違え)や、表現のあいまいさで墓穴を掘ることも多いのです。何度も何度も練習を重ねて本番に対応できるようにしましょう。ただし、質問に答えられる知識や情報以上にスキルとポテンシャルが求められることを知っていなければなりません。丸暗記でその場しのぎの準備は決して自分のためにはなりません。現状の組織の問題と自分なりの解決策、将来に向けての自組織や業界の展望。管理者としてやるべきこと、やりたいこと、できることを自分の言葉で語れることが大切です。これまでの指導経験でも面接は10分程度のものから1時間かけるところもあります。2人の面接官から多くは20人の面接官を相手に受け答えするところもあり千差万別ですが、どんな形態であれそれなりに自分づくりができている人がよい結果を得ることができます。
また、日ごろから感じていることですが、意外と面接試験を楽観しておられる方がいらっしゃいますが、そんな方に限って惜しいところで敗退を余儀なくされるのにはとても残念でなりません。せっかくのチャンスを無駄にしないために事前の準備に注力しましょう。
さて、オリンピック、レスリング女子58キロ級金メダルの伊調馨選手が国民栄誉賞授与というニュースが流れました。前人未到の五輪4連勝、閉会式ではIOCのバッハ会長もその偉業をたたえました。決勝戦で、終了間際に逆転勝利した場面は多くの人の脳裏に焼き付きました。「何事もあきらめてはいけない。最後まで全力投球すること」の大切さをいまさらながら教えられました。今回のオリンピックでは多くの感動場面がありました。そしてそこには、何かを目ざす者に多くの教訓が示されたような気がします。きっと管理者を目ざすあなたにとってもモチベーションアップにつながる多くの刺激を得られたことと思います。
ご健闘を祈ります。
面接専科 hanasukiku@biz.nifty.jp