誰でも緊張するプレゼンテーション
米国でのある調査によれば、多くの米国人は一番恐怖と感じるものの筆頭に「人前で話すこと」をあげています。2位は「高いところにあがること」3位「虫や昆虫など」意外なことに「死ぬこと」は9位と低いのは死生観や宗教観によるものではないかと思われます。ということで誰でも「人前で話すこと」には抵抗感があり、あがってしまうということですから「あがること」は決して不思議でも、恥ずかしいことでもありません。むしろ、自然であることですから「自分は正常だ」と喜ぶべきです。面接でも、論文や自分の考えを一定時間与えられてプレゼンをしなければならない時があります。まず考えたいのは、プレゼンテーションは、話す内容以上に、外見、態度、姿勢などが印象に残ります。ですから見かけの要素をおろそかにしてはいけません。そして気になるところですが、どのようにして「緊張状態」から脱することができるかを今日は考えてみたいと思います。まず、誰もが緊張状態になるのは分かるが、なぜ堂々と話せているのか?不思議ですね。それはみんなその緊張状態からうまく抜け出す方法を知っているからです。気持ちのもちかたひとつで変わることができるのです。関心の方向性を変えると言う方法で行います。どのようにするのか、以下のとおりです。一度やってみてください。さほど面倒なことではありません。
人前で話すことの恐怖感を取り除く方法
1.まず呼吸を整えます。腹式呼吸で対応します。
呼吸は吸うことよりも、吐くことに意味があります。複式呼吸ですからお腹いっぱいに空気を入れます。鼻から吸って、口から吐きます。腹式呼吸は横隔膜を押し上げて緊張感をとることができます。健康法の一つとしても有名ですから取り入れてみるとよいでしょう。俳優やアナウンサーなど話すことを仕事にしている人は、腹式呼吸を取り入れています。また、仕事上、人前で話すことの多い人にはぜひ取り入れていただきたい方法です。
2.聞き手に語りかけ、2ウエイのコミュニケーションを図ります。
もし時間があるなら、プレゼンの前に多くの人と会話を試みてください。もちろんそういった状況が許されるならですが。コミュニケーションを深めれば おのずと緊張が薄まります。コミュニケーションはお互いの心理的な距離を近づける働きがあります。ここのところは面接官との会話という意味ではなく、例えば面接会場で、受験者とのちょったした会話をするという意味です。面接場面で想定問答をしっかり丸暗記してきた人は、自然な語りかけで話せないのですぐにばれてしまいます。
3.ゆっくりと動作をしてみてください。歩く、荷物を置く、水を飲む・・・・。
ゆっくりとした動作は、乱れた心を落ち着かせます。あえて、意識してゆっくりと動作するのです。
4.聞き手を意識しますが、自分に好意的な人を見つけます。
特に自分に注がれる視線が気になるものです。できるだけ聞き手の中から、自分に好意的な人を見つけます。話をうなづいて聞いてくれたり、柔らかい表情を向けてくれるひとです。緊張する場面ではまるで砂漠のオアシスです。かといって、その人ばかりを見て話すにはよくありません。 これで、大分落ち着くはずです。面接でも相手が複数いれば、中にはうなずき好意的な反応を示してくれる人もいるはずです。その人を意識してみましょう。これは、大勢の聞き手がいる場合に通用します。しかし、面接官が数人の場合でも、自分の話をうなずいて聞いてくれたり、表情が柔らかだったり、このように好意的に聞いてくれる人が人がいたら心強く感じるものです。
それからこれは言っておきましょう。人はさほどあなたのことに関心があるわけではありませんから気にすることはありません。所詮他人のことを気にする必要はないのです。日本人がよくあがると言われているのは、自意識が過剰気味だからです。以前、話し方教室でスピーチをやってもらった後に、本人に感想を聞くと「もう、足ががたがた・・、あがってしまって」と言います。この人は自分はあがり症だといつも言っている人です。そこで、そのスピーチを聴いた数人に感想を訊くと「堂々と話していてうらやましいです」と返ってくる。この矛盾をどう思いますか? 日本人の若い人は最近は緊張する人が少なくなった感じがします。研修の現場でそう感じることが多いのです。国民性や環境などさまざまな要素があるようで、ちなみに中国人は緊張することはあまりないそうです。
そんな、こんなで雑言を交えましたが、どうか「人の目」を気にせずに、内容に気を使うようにしましょう。 今あなたがしなければならないことは、「今、なぜここにたってプレゼンなりスピーチをしているのかといった目的意識をもって、そのことのみに集中することです」面接のプレゼンは時間にしてもわずかです。最近は論文や面接票などの事前提出内容のプレゼン発表が最初にあって、その後に質疑応答となる面接も多くなりました。何事も事前にしっかり準備を行うことを忘れてはいけません。練習を重ねることで自信につながるからです。
ご健闘を祈ります。
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