時代がどんどん変わっっていく・・・
年々昇格試験が難しくなる話は、これまでも何度か書いてきました。ここ最近はかなりの難関となる傾向にあります。ポストがないということだけではなく、やはりチームや組織をとりまとめていくリーダーには、相当のスキルが求められるということです。某社の社長は今後の幹部社員や経営層に必要なスキルとして「英語、テクノロジー、統計学、ファイナンス」の4つの柱が求められるといわれています。おおよそ、今の自分の仕事とはあまり関係がないと思われるかもしれませんが、上位の職位に上がるほど、全体を俯瞰できる力が必要になります。今日のように先が読めない時代においてはなお求められるスペックも厳しくなるでしょう。、かつて松下幸之助は面接で「きみは運が強いか?」と訊いたといいます。上記の4つの柱だけでなく、メンタル面の強さや、人間性も求められるうえに「運」も大切というわけですから、確かにこれからの昇格は大変だと思います。
自分は管理職として何をやるのか?企業の将来と自己の役割を見つめる
また、最近注目されているのが「ファイナンス力」。つまり、財務や会計が分からなければ、会社が自分に何を求めているのかを理解できない。理解できない状況で一生懸命働いても評価につながらない。出世できないという考え方が強くなっています。今の学生さんは、就職に備えて「英語」と「ファイナンス」の勉強もしているらしい。若いからこそ知識の吸収力も効率的ですから、若手には有利です。となるとなお一層40~50代ではついていけない。今更学ぶことには抵抗があるというわけです。ファイナンス力となると財務三表は読めないといけません。財務三表とは損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)のことです。しかし、難しく考えないでもよいようです。会計には簿記や仕分けは必要ないし、ファイナンスでも公式を暗記する必要はない。双方共に、背景にある大きな考え方をまずは理解することが大事なのです。そういえば、管理者の選考方法もふるいにかけるための新たな試み、さらなる選考ステップを組み入れるところも出てきました。昇格を目指す方には苦労が増したということになります。でもしかし、管理職には管理職にふさわしい人がなるので、最近の傾向は致し方ないのかもしれません。あまり出世を考えないほうがよいこともあります。自分としてはどうするか、じっくりと考えて、自分のキャリアプラン、ライフプランを立てましょう。
そういえば、以前、面接直前に個人指導を受けに来られる方が結構おられました。しっかり準備をした方が最終チェックで来られる分には良いのですが、何とか受かるコツだけ教えてくださいと言われても、この時代には向いていませんね。それ相当の覚悟で昇格をとらえないといけません。ここ最近は口うるさく余裕をもって準備をしてほしいと申し上げているので、大方数か月前に試験対策をされる方がお越しになります。1度で受かるというのは甘い考えなのかもしれません。覚悟が必要というわけです。
ここ最近の学生の就職戦線はスケジュールが点々と変わり苦労が多いとききます。確か今年は、明日(6/1)会社訪問解禁でしたね。暑くじめじめした梅雨の時期に本当にご苦労さんです。
ご健闘を祈ります。
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