体力のある子とない子で集中力に差が出る
米国イリノイ大学の研究チームによると、子供の体力レベルによって、集中力や行動制御に大きな影響を生じることが分かったそうです。９～10歳の子供を体力レベル別で脳をＭＲＩ検査でスキャンすると、体力のあるグループのほうが、大脳基底核が有意に大きいとのこと。大脳基底核は、集中力の維持や実行制御（行動と思考を手際よく調整する能力）に関して重要な役割を果たして、家庭の経済状況や肥満度などは、どのレベルでも差はないものの、体力の高さが大脳基底核の大きさに関係しているというのです。子供の記憶を中心とする検査でも思考活動には、脳の内側側頭葉にある海馬の活性が関わっています。予想通り、体力のある子どもほど海馬が大きいことが明らかになったのです。また、別の研究では大学生など若年青年でも心臓血管系の健康状態と認知能力とも関連があるということが分かりました。言い換えると、身体的な健康状態は知的能力に大きく作用するということです。面接試験に関わらず、一般的な試験の日には、試験の直前に運動をすると効果があるかもしれないのです。試験日の朝に運動をする、会場まで少し多めに歩くなども効果があるかもしれません。
想像力を伸ばそう
以前にも書きましたが、これからの時代に求められる「思考力」「判断力」「表現力」の3つのスキルは、一言でいえば「問題解決を行うために必要なスキル」といえます。私たちの日常の生活は「問題解決」の連続なのです。自然と身に付くというものではないものの、日常の行動によって強化できます。まず「思考力」は考える力ですが、それも「論理的な思考力」理路整然と話を組み立て、構成する力です。生活の様々な光景を見ながら「なぜなのだろう？」と考えてみます。次いで「判断力」は意思決定の力。どのような状況下においても適切な判断ができるかは、管理者としては多くの場面で求められるスキルです。優柔不断では困ります。スピーディーに決断、決定ができることが求められます。そして、3つ目の「表現力」は誰にでも求められるコミュニケーションの力となります。例えば上からの方針を部下に伝えるためには、そのまま伝えるのではなく「部下のわかる言葉に言い換える」といった作業をする必要があります。これを「翻訳」といいます。相手のわかる言葉を使うことで理解を得られます。今の時代は、決まったことだけをやればいいとか、型通りの対応で済むということはありません。昨今いわれていることは、「殻を破る」ブレイクスルーがウェルカムなのです。また、ちょっと他とは違うユニークさ、クリエーティブな発想が必要になります。個人指導でよく行う「発想力訓練」は絵や写真を見せながら、そこにないことから絵や写真に結び付けるストーリーを組み立てるなどの訓練。このほかにも様々な方法で、管理者としての総合力を磨いています。単に頭が良いとか、記憶力が良いといったことでは結果には結びつかないのがこの時代です。情報や活用しなければ意味がありません「知識を知見に」、「体験を経験に変える」力が求められます。人は体験から多くの教訓を得ます。
時代の変化に敏感になろう、そして行動しよう！
「生き残る種とは、最も強いものではない、最も知的なものでもない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。」と、「種の起源」「進化論」を唱えたチャールズ・ダーウィンが言っています。自らが変化しない限り、時代に取り残されてしまうのです。日ごろから周囲を良く見渡しながら、変化を感じ、変化を受け入れる力が必要です。そして、行動することも大事。「できるできない」は行動の結果です。往年の名女優イングリートバーグマン曰く「私の後悔することは、やらなかったことであり、できなかったことではない」。確かに現実、できない理由は先に結構出てきますが、できる方法を考えることは、つい後になってしまいます。できる方法を考えるとは、そのために「知恵を絞ること」、まさに考えること＝問題解決力です。明日が見えないほど、スピーディーで、ドラスティックな今の社会の変化についていくことは大変なことです。でもそれについていける人が組織や時代の先駆者になるのです。厳しい時代だからこそ、リーダーになることの意義は大きいのです。あなたは目指していますか？次代のリーダーを・・・・・。
ご健闘を祈ります。
面接専科 hanasukiku@biz.nifty.jp
