時間管理の2つの意味
新しい年が明けて、カレンダーも月が替わりました。いつもながら時間の経過の速さを痛感します。あっという間に今年も終わってしまうのでしょうか。(笑)大げさかもしれませんがそれほどにスピードは速いのです。無為に時間を費やしても仕方ありません。目標を立ててそれに向かって計画を進めなければなりません。誰にでも平等に与えられている時間の適切な使い方を今一度確認しなければなりません。新人研修でよく「時間管理は2つの意味があります」と「社会人として必要な4つの管理の中のひとつ「時間」について話すのですが、「時間管理」の1つ目は「時間を守る=納期を守る」ということ。これは当たり前のことで、社会人でなくてもわかっていることですね。時間管理の2つ目は「時間の有効活用」です。例えば2時間与えられていて何かの問題解決をするのなら、その与えられている2時間=120分をフルにつかって取り組むことです。この時間が長い時間、日数になると「期間」となります。ある課題を2週間でやりなさいと言われると、つい「時間に余裕がある」と思って真剣に取り組み始めない人がいます。このような人は期限直近で大慌てで取り組むために良い結果が伴いません。いわゆる「質が悪い」ということです。仕事には「量と質」の両面があります。適切な量の仕事に質の高い成果が期待される。これができないとやはり評価は厳しくなるでしょう。さて、年頭にも書きましたが、これからキャリア設計を立てて日々の仕事に取組み、やがてはめざす職位にと思うなら、しっかりと計画を立てることが大切です。
一万時間の法則
能力の習得には継続して訓練に時間を投入する必要があります。簡単なようで大変、とても重要な要素です。超一流、天才と呼ばれるレベルに達するには、「魔法の数字(マジックナンバー)」として「一万時間の法則」があるということをご存知ですか?マルコム・グラッドウェルが「天才 成功する人々の法則」の中で指摘していることです。この本によると、ビル・ゲイツや、ビートルズの成功でさえも、10000時間に及ぶ努力の積み重ねと、いくつかの幸運が背景にあるのだそうです。 大雑把に計算すると2年間で10,000時間投入するには、毎日13.7時間が必要になり、5年なら、5.4時間、10年なら2.7時間が必要ということになります。とてつもなく膨大な時間ですね。
世間一般的には、成功者の成功要因はその各人が生まれ持った才能であるように結論づけられがちです。しかし、真実はそれほど単純ではないようです。天才と呼ばれるレベルにある成功者の多くはその背景に気の遠くなるような膨大な努力があるのです。膨大な努力が、成果を生み、モチベーションの維持につながります。そして更なる努力を重ねるというポジティブなスパイラルを生み、その積み重ねが圧倒的な成果を生み出していたのです。 どれだけ素晴らしい才能を持って生まれてきても、必要量の訓練を規則的に投入しなければ絶対に成果は伴いません。野球で言えばドラフト1位で入るような選手が、いかにいい球団に入り、英才教育を受けようとも練習しない選手がレギュラーに定着できないのと同じことです。こう考えると、成果を得るために必要な才能というものは天賦の才能ではなく、地道に努力できる能力ということができるかもしれません。あらゆる成果の根拠は「継続と行動」にかかっていますから、途中でやめたら成果は生まれません。管理職を目ざすことにおいても同じことが言えます。
最近、個人指導を受けられる方の中に、おおよそ管理職としてのポテンシャルを感じない人がいました。それだけなら、まだこれから時間をかけて訓練をして、長期戦で自己形成ができるのですが、そのような方に限って、試験が目前に迫っていて、何とかしたいとおっしゃるのです。もちろん今の実力を知るという意味では、短い模擬面接に挑み、自己の発見をすることは無駄ではありませんが、少し余裕をもって来られるともっと収穫は多かったはずです。そうこう言っても確かに個人差があって、直前受講にもかかわらず見事成果を上げる人がいることも事実です。余裕をもって早いうちからというと躊躇される人もいるかもしれませんが、長い目でみて、これからの自分づくりのための早めに準備をされることを強くお勧めします。スキルやナレッジには個人差がありますが、それぞれのレベルに応じた目標設定や工程表づくりが成果の確率を高めるためには必要になってきます。物事を始める時、ただ勢いで始めるのも大事ですが、成果の根拠は「行動と継続」にかかっていますから、どちらが折れても成果は生まれません。だから初めにする事は、具体的な目標設定と計画作りです。理想を描き、ただ想いだけでは、うまくいきません。それは何故か?それは目標に至る工程表を描けない、単なる空想レベルで終わっているから。目ざす意識や持つべきメンタル、私生活の過ごし方など、あらゆるセグメントから満たすべき条件を考慮した上で、今やるべき事を決めていかなければなりません。だから成功するには、時間軸で物事を考え、工程表や計画表の具体的な作り方を知る必要があります。1万時間とは言わないまでも、時間の有効な使い方を今一度考えてみてはいかがでしょうか?
ご健闘を祈ります。
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