「伝えた」とは、「伝わった」とはならならい
面接試験の内容もさまざまであるということは、ここでもいくつか書いてきました。でも、すべての面接は自己表現の場であり、対話の場でもあります。広い意味で表現することを「プレゼンテーション」といいます。最近の管理職選抜のプロセスでは職位によって内容は異なるもののプレゼン力を重視しています。それは、例えば、与えられた課題、テーマに沿って、3分程度行うものや、面接票に記入した自己のプロフィールや仕事、業績を述べるものなどやり方はいろいろありますが、いずれの場合も、聞き手にあたる面接官に十分な理解できるように「わかりやすく」「感じよく」伝えることが大事です。ありきたりの表現や、かっこをつけるのではなく自然体で語り、相手の心に響かせることが大事です。話術ではなく思いの強さで共感や感動を与えることができます。もちろんプレゼンの目的によって伝え方は変わってきますし、そう簡単にいくものではありません。昇格試験の面接官を目の前にして緊張するのはあたりまえですからあまりそのことに神経をつかわないことです。。大事なことは伝えたいことをきちんと伝えることそのことだけに集中します。そのために聞き手の分析や相手の理解度など事前分析も大切です。
プレゼンの目的は「相手を動かすこと」
「相手を動かすこと」とは、、行動してもらうことです。面接試験における行動とは「採用」「昇格・昇進・昇任」させてもらうこと。つまり「合格」を勝ち取ることです。プレゼンを「説明すること」とか「説得すること」などといいます。説明と説得の違いは、説明が内容理解をめざし、説得が理解納得を得て行動につなぐことを目的としています。プレゼンはまさに「説明と説得」のコミュニケーションですから単なるスピーチとは異なります。パワーポイントで作成したスライドであったり、紙ベースでつくった掲示物であったり、小論文であったり、記入済みの面接票であったり、それぞれに効果的な伝え方がありますが、しっかり目的を意識し、その場の状況に合わせて丁寧に伝えていく必要があります。
よりよいプレゼンのための準備と練習
まず、準備としては、テーマに沿って構成を考え進行表や発表原稿を作り、練習を何度も繰り返すこと。その際は誰かに聞いてもらってアドバイスをもらうようにしましょう。準備のし過ぎはありません。本番では原稿をみたり、時計を見ながらのプレゼンはできないはずですから、発表内容はけっして丸暗記せずに、キーワードやフレーズを押さえておきます。練習を重ねているうちに最後のほうでは、原稿なしで自然にプレゼンができるようになっているはずです。では、本番ではどうすればよいでしょうか?まずは体調を整えてベストコンディションで臨みます。時間に余裕をみて面接会場に行きます。直前にトイレで身だしなみチェック、顔をマッサージして表情筋を柔らかくします。発声練習は毎日してください。本番前は声を出して練習はできませんが、トイレで口を大きく開けてウォーミングアップします。会場に入り、面接官と対面するときあなたの印象が決まります。ゆとりの表情がでれば最高です。準備がしっかりできている人は自信に変わります。あがることについてですが上にも書きましたが緊張・あがりは当たり前です。そして自分が思っているほど相手にあがった感じは与えないものです。目的を意識して熱意を込めてプレゼンすることです。
面接の質疑応答で失敗する人・・・・
個人指導の受講者で一番多いのは、質問の意図を掴まずに長々としゃべる人、一方通行の話でワンマンショーをする人、結論が先に出ず、何が言いたいのかわからない人、ほとんどこのような方が面接試験で過去に落ちて私のところに来ます。面接官の質問にしっかり耳を傾けて、質問の意図を理解して、簡潔に答えること。そして面接官が次の質問を容易にだせるような誘導回答を示すと、面接官と言葉のキャッチボールができます。面接の設問の出し方や展開の仕方はまさに企業ごとに異なっていますがおおむね対応方法は同じです。また、管理者選抜の方法や面接の仕方を常に変えているところもありますし、最近は一次試験のスタイルもさまざまです。たとえば、アセスメント研修に参加して、まずそれに合格しても、面接が大きな難関になっているのは事実です。面接試験はブラックボックスと以前に書きましたが、面接をクリアーするのにはやはり成績を上位に位置づける必要性は否めません。良い結果を引き出すために口を酸っぱく言わせていただければ「もっと早くから準備に取り掛かりなさい!」です。
ご健闘を祈ります。
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